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女性の薄毛コラム

梅宮アンナさんが語る、がん治療とアピアランスケア ~ 髪の毛は“私”を形づくる、大切な要素 ~ 1. がんと向き合う覚悟と決断

2024年8月、乳がんのひとつ「浸潤性小葉がん(ステージ3)」であることを公表した梅宮アンナさん。治療に伴う脱毛も経験され、改めて心の回復も大切であることを実感したそうです。梅宮さんの闘病体験や気付き、病気を通じて得た人生観などについて、浜中院長と語り合いました。

強い気持ちで標準治療を選択。その重要性も広めていきたい。

― 梅宮さんは抗がん剤治療とともに、全摘出手術を選ばれたそうですね。

梅宮
「傷が大きくなるのでは」「胸がなくなる」と部分切除を選ばれる方もいますが、私は後から悩むのが嫌だったので全摘を選びました。BRACテスト(乳がん感受性を確認する遺伝子検査)がマイナスだったので片方だけの全摘になりましたが、それでも脇まで約23cmの傷があります。再建もしていませんし、恥ずかしいとも思っていません。むしろその後の抗がん剤治療の方が大変でした。今年3月に12回の抗がん剤治療が終わり、4月には16回の放射線治療が完了。5月からはホルモン療法と分子標的薬が始まりました。

― 梅宮さんは標準治療を受けられていますよね。芸能人ということで、それこそ色々な提案やアドバイスをもらうこともあったのでは?

梅宮
そうそう、ありました。高額な免疫治療などを「アンナちゃんを助けたいから、タダで治療するよ」と勧める医師がいたり、「抗がん剤をやめなさい」と言われることも。でも結局それは私を広告塔にしようとしているわけだし、そもそも私はがんになったら標準治療しかないと考えていました。そこはブレずに標準治療を選び、もしこの治療でダメならダメという覚悟で一つひとつの治療に臨みました。

浜中
エビデンスのはっきりしない治療や対策でも、ついすがってしまいたくなる気持ちはわからなくもありませんが……。私自身も、あまりおすすめできません。

梅宮
一部で「がんは糖質制限したほうが治る」なんて言われることもありますが、実際に入院してみたら普通にご飯などの炭水化物が出てくるし、やっぱりそんなことないんだな、と。免疫療法などを全否定するつもりはありませんが、抗がん剤と免疫療法を並行したらどちらの効果かわかりませんし、私は標準治療(放射線、抗がん剤、外科手術)の重要性を伝えていきたいと考えています。

― 抗がん剤治療中、食欲への影響はいかがでしたか?

梅宮
私は治療中もあまり食欲が落ちず、しっかり栄養をとれていたと思います。実は治療中に10kg太ったほどで、むくみが酷いときには最大で72kgになったことも。放射線治療中は食欲が落ちて自然に痩せ、今は63kg。あと5kgくらい減らしたいなと思っていて、担当医からは「11月くらいには戻るだろう」と言われています。
今だからこそ言えますが、大きな副作用などでドクターストップがかかることなく抗がん剤を完遂できて、「抗がん剤に打ち勝った」のかなと。

病気がなければ結婚しなかったかも。がんで変わった、人間関係への考え方

― まだ投薬治療は続くとはいえ、放射線、抗がん剤、外科手術というひとつの峠は越えられたと思いますが、ご結婚されたというニュースには驚きました。

梅宮
彼は脳梗塞、脳出血などの持病があり、飲んでいる薬が私と一緒だったんです。私も彼もしびれの症状があり、その感覚もよくわかりあえるから「仲間だ!」と感じ、知り合って10日で結婚。自分でもちょっとビックリしています。普通の結婚とは違って、親や子ども、お金の問題といった先のことよりも、お互いにあと何日生きるかわからない気持ちを共有できるからこそ、今日、この瞬間を大切にしています。病気をしていなければ、ずっと一人だったかもしれませんね。
もちろん価値観の違いを感じることもありますが、結婚はお付き合いとは違うことがはっきりわかるし、ズレに向き合わざるを得ない。単なるお付き合いだったら「もういいや」と帰ってしまうこともあったでしょうが、今はもとに戻る努力をしています。

― お付き合いではなく、あえて結婚を選ばれたのはなぜでしょうか?

梅宮
一番の理由は、お互い何かあったときに病院から連絡が来るようにするため。私に何かあったら相手に来てほしいし、相手に何かあったら私が行く。身元引受人として責任を持つためにも、法的な関係が必要だなと思ったんです。
実は先日、初めて通院に彼が付き添ってくれたんですが、すごく嬉しくって! 治療中、パートナーが付き添ったり車で送り迎えしてくれている方を病院で何度も見かけ、ずっと憧れていたんです。もちろん私には母や娘、友人などが付き添ってくれて、それはそれですごく助かったし、ありがたかったのですが……。パートナーの存在はまた違う心強さがあるだろうな、と。

浜中
当院にもご主人が付き添われる方はいらっしゃいます。ただ、大きな病気をされて一緒に説明を聞く必要があるなど限られたケースであり、頭髪治療のようにプラスアルファの治療にご主人がついてくる方は、まだまだ少数派です。

梅宮
パートナーに限りませんが、病気になったときに、本当に大切な人がわかるのだなと痛感しました。経営者の方が「お金がないときにいた人が、本当の友人だ」とよく話していますが、まさにその通り。残念ながら、元気がなくなると、人がサーッと去っていきました。

梅宮アンナさんが語る、がん治療とアピアランスケア ~ 髪の毛は“私”を形づくる、大切な要素 ~ 2.脱毛体験と髪の再生


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梅宮アンナさん プロフィール

梅宮アンナ(うめみや・あんな)
1972年8月20日生まれ、東京都出身。1990年代以降、ファッション誌『JJ』のモデルとして活躍し、テレビを中心にタレントとしても注目を集める。俳優・梅宮辰夫とアメリカ出身の元モデル・クラウディアの娘として知られ、その個性あふれる発言や包み隠さないスタイルで話題に。
また、一児の母として娘・ももか(現23歳)を育てながら、自身の生き方を等身大で発信し続けてきた。
2024年には浸潤性小葉がんのり患を公表し、病と向き合う姿勢や想いを積極的に発信。
2025年にはアートディレクターの世継恭則氏と結婚し、人生の新たな章を歩み始めている。

監修医情報

クレアージュ東京 エイジングケアクリニック 院長

浜中 聡子
(はまなか さとこ)

経歴

Master of science (M.Sc.),
Preventive, Anti-Aging & Regenerative Medicine, Dresden International University (DIU)
国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医 Board Certified, Post-Univercity Education in Anti-Aging Medicine Specialization (AAMS)

米国抗加齢医学会(A4M)専門医 Board Certified, American Board of Anti-Aging Regenerative Medicine (ABAARM)
米国先端医療学会(ACAM)専門医 Board Certified, Chelation Therapy (CCT)
日本抗加齢医学会専門医
日本精神神経学会専門医・指導医
一般社団法人日本総合病院精神医学会認定 一般病院連携精神医学専門医・指導医
日本医師会認定産業医
NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問

クレアージュが行うアピアランスケアとは

当院では、がん治療に伴う髪や眉毛、まつ毛などの脱毛を改善または目立ちにくくする方法として、発毛治療とメディカルアートメイクを行なっております。

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